経緯
タイトル通り、S3をマウントしたフォルダをWindows標準の共有機能で共有設定したので、備忘がてら書きます。
CloudBerry DriveのインストールとS3バケットの作成は既に完了している前提で進めます。
ちょっと長いです。
実施内容
- ローカルユーザ、グループ作成
- S3マウント
- フォルダ共有設定
- 共有設定したフォルダへアクセス確認
実施作業
ローカルユーザ、グループ作成
[サーバーマネージャ]の[ツール]から[コンピュータの管理]を開きます。
[ローカルユーザーとグループ]から[ユーザー]を選択、右クリックして[新しいユーザー]を選択します。
ユーザー名とパスワードを入力し、今回は[パスワードを無期限にする]にチェックを付けて[作成]ボタンを押下します。
ユーザーが作成されていることを確認します。
次は[グループ]を選択、右クリックして[新しいグループ]を選択します。
グループ名を入力し、[追加]ボタンを押下します。
オブジェクト名の欄に先ほど作成したユーザー名を入力して、[OK]ボタンを押下します。
ユーザー名が追加できているのが確認出来たら、グループの作成をします。
同じ要領でもう一つグループを作成し設定は完了です。
※後で権限が制御できているか確認するため、TestGroup2にはユーザを追加せずに作成します。
※追記※
あとでアクセスを確認するために、リモートデスクトップグループに作成したユーザを追加しておきます。
S3マウント
画面右下からCloudBerry Driveのアイコンを右クリックし、[Options]をクリックします。
[Mapped Drives]タブの[Add]ボタンを押下し、以下のようにS3のマウント情報を設定していきます。
Drive letter:マウント時のドライブ名
Volume label:適当なマウント名
Path:S3バケットもしくはS3のパスを指定
Mount as:Removable Disk指定 ※フォルダ共有するため
設定が完了すると、以下のようにマウント数分作成されていきます。
エクスプローラ上から確認すると、ローカルディスクとして作成されていることが確認できます。
フォルダ共有設定
ここから実際の共有設定を行なっていきます。
あらかじめS3に作成していたtest1フォルダを右クリックし、プロパティを開きます。
[共有]タブから[詳細な共有]を押下します。
共有の設定が立ち上がるので、一番上のチェックボックスにチェックを入れて、下の[アクセス許可]を押下します。
デフォルトで設定されているeveryoneは削除し、ユーザの追加を行います。
先ほど作成したローカルグループをオブジェクト名として設定します。
アクセス許可はフルコントロールにして、ここまでできたら[OK]ボタンで設定を完了させます。
設定が完了したら、フォルダプロパティの[共有]タブの上部にネットワークパスが記載されているので、これをメモしておきます。
もう一つのフォルダも同じ要領で設定します。
共有設定したフォルダへアクセス確認
まずは最初に作成したテストユーザでログインします。
次に先ほどメモしたパスを設定していきます。
以下の順でネットワークの場所の追加を開きます。
[次へ]で進んでいくとパスを入力する箇所があるので、先ほどのメモしたパスを入力し、引き続き[次へ]で進みます。
名前は適当に付けてください。
同じ要領でtest2のフォルダもネットワークの場所で追加します。
権限を設定したtest1のフォルダにはアクセスできますが、
アクセス権限を設定していないtest2のフォルダにはアクセスできませんでした。
感想及び所感
この方法だとWindows標準の共有機能を使用するので、比較的楽に設定することができます。
ただ、難点としてはサーバを再起動した場合に、CloudBerry Driveが再マウントされるんですが、その際共有設定が初期化されるので再度設定する必要があるところですね。
一応PowerShellとかでバッチ作って起動時に実行させたらできるかも。