経緯
色々調べていくとCloudBerry Driveにはコマンドラインインターフェースがあることを知りました。
なので今回は、コマンドを使用したインストールと実際にS3のマウント設定までやっていきたいと思います。
公式はこちら
www.cloudberrylab.com
実施内容
- 事前準備
- CloudBerry Driveインストール
- アクティベート
- ストレージアカウントの登録
- ドライブのマウント
- CloudBerry Drive Serviceの開始
実施作業
事前準備
はじめにWindows ServerとCloudBerryDriveのEXEファイルを準備します。
Windows Serverは無料枠のAMIを使用して構築、EXEファイルは以下からダウンロードしてください。
※今回はトライアル版で十分です。
www.cloudberrylab.com
どちらともできたら、RDPでWindows Serverにログインして、EXEファイルを配置します。
今回はEXEファイルはCドライブ配下のworkspaceに置きました。
CloudBerry Driveインストール
まずはインストールからいっていきます。
コマンドプロンプトを立ち上げて、EXEファイルを配置したフォルダまでcdコマンドで移動します。
その後に以下のオプションを付けてEXEファイルを実行します。
CloudBerryDriveSetup_v3.0.1.5_c689418.exe /S
エラーが出力されなければ成功です。
特にインストールに成功したとは出ないので、コントロールパネルのプログラムと機能からインストールを確認します。
この後のアクティベートのために、CloudBerry Driveのインストールファイルがあるフォルダを確認しておきます。
アクティベート
アクティベートのために、先ほど確認したインストールファイルがあるフォルダに移動します。
アクティベートは以下のコマンドで実施します。
cbd.exe /activatelicense -e "<ダウンロードするときに指定したメールアドレス>" -t
『Your trial license has been activated.』と出力されればトライアルのアクティベートは成功です。
同時にCloudBerryのWebサイトが開きますが、それは×で閉じてください。
ストレージアカウントの登録
次にストレージアカウントの登録です。
既にGUIで設定したことある人はわかるかもしれませんが、GUIだと以下の画面で設定した内容を、コマンドラインで設定していきます。
簡単に言うと、CloudBerry Driveの接続先とそのアクセス方法についての設定です。
アカウントを登録するコマンドは以下。
cbd.exe addAccount -d account_display_name -st S3 -ir -ssl yes
・各オプションの説明
オプション | 説明 |
---|---|
-d |
アカウント表示名 |
-st |
接続先ストレージ |
-ir |
ローカルポリシーを使用※S3のみ |
-ssl |
SSLの有効無効設定 |
他のオプションはcbd.exe addAccount -?
のコマンドで確認できます。
・実行結果
Usage for add account command: addAccount -d displayName -st storageType -ac [accessKey | account | queryID | userName] -sk [secretKey | sharedKey | apiKey] [-sp servicePoint] [-ssl [yes | no]] -d displayName : Display name for account -st storageType : Type of storage account. Possible values: S3, Azure, Google, Scality, Dunkel, Tiscali, HostEurope, DreamObjects, Seeweb, Connectria, Walrus, OpenStack, RackSpace, Clodo, HPCloud, GreenQloud, IDCF rontier, Verizon, VMwareVCloudAir, VMwareVCloudAirGoogle, CenturyLink -ac [accessKey | account | queryID | userName] : Access Key or 'Account' for Azure storage or 'Query ID' for Walrus storage or 'User Name' for OpenStack, Rackspace, Clodo, HPCloud storage -sk [secretKey | sharedKey | apiKey] : Secret key or 'Shared key' for Azure storage or 'Api Key' for OpenStack, Rackspace, Clodo, HPCloud storage -sp [servicePoint] : Service point for account (optional). Not used for AmazonS3, Google, Azure, OpenStack, Rackspace, Clodo and HPCloud -ir [useAwsIamRole] : Use AWS IAM Role policy. Used only for S3 storage. -as [authService] : Authentication Service. Used only for OpenStack storage. -at [accountType] : Account Type. Used only for Rackspace storage. Possible values: UK, US -ssl [yes | no] : Use SSL -? Show help on add account command
アカウントを登録するコマンドを実行して、アカウントIDが表示されれば登録は完了です。
ちなみに、、、
cbd.exe deleteAccount <accountName>
や
cbd.exe editAccount -d account_display_name -n new_display_name -st S3 -ir -ssl yes
で、作成したアカウントの削除や編集ができたりします。
今はスキップして次にいきます。
ドライブのマウント
S3にアクセスする用の設定ができたらドライブのマウントを行います。
ドライブのマウントをするコマンドは以下。
cbd.exe addDrive -d DriveLetter -an AccountName -path container/folder -label VolumeLabel
・各オプションの説明
オプション | 説明 |
---|---|
-d |
マウントドライブ名 |
-an |
登録済みアカウント名 |
-path |
接続先パス |
-label |
ドライブラベル名 |
他のオプションはcbd.exe addDrive -?
のコマンドで確認できます。
・実行結果
Usage for add mapped drive command: addDrive -d DriveLetter -an accountName -path "bucket/folder/subfolder" [-as [removable | network]] [-label “volume label”] [-ss [yes | no]] [-ro [yes | no]] [-rrs [yes | no]] [-ia [yes | no]] [-sse [yes | no]] -d Drive letter: Z for example -an Account name: name of registered cloud storage account -path bucket/folder/subfolder -as Mount Drive as Removable Disk or as Network mapped drive (default). Possible values: removable, network -label volume label -ss Mount drive at system startup [yes | no] (yes by default) -ro Mount drive for read-only access [yes | no] (no by default) -rrs Use Reduced Redundancy Storage [yes | no] (no by default) -ia Use Standart-IA [yes | no] (no by default) -sse Use Server Side Encryption [yes | no] (no by default) -revup Use S3 Accelerate [yes | no] (no by default) -? Show help on add account command
コマンドを実行して、ドライブIDが出力されれば成功です。
CloudBerry Drive Serviceの開始
ここまでできたら必要な設定は完了しているので、実際にCloudBerry Driveのサービスを有効化していきます。
サービスの有効化は以下のコマンドを実行します。
cbd.exe /startservice
エラーが出なければ成功です。
最後にサーバを再起動し、再度RDPでログイン後エクスプローラでマウントされていることを確認します。
ちゃんとマウントした先も見ることができます。
GUIで設定を確認しても、想定通り設定されていました。
※明示的に設定していない箇所はデフォルト値が設定されています。
感想及び所感
CloudBerry Driveの設定はインストールからGUIでやると結構手順が多くて面倒なんですけど、このCLIを使用してバッチ化しておけば、比較的楽に設定することができそうです。
今回はそこまで細かく設定していなかったですが、オプションも思ったよりも種類が多くてGUIで設定することは大体可能だと思います。